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コラム

上杉鷹山の言葉

上杉鷹山(うえすぎ ようざん)をご存知でしょうか。

 

私の住む福島県福島市の隣、米沢藩(山形県米沢市)藩主をつとめました。上杉氏は、藩主が上杉景勝のときに会津若松から米沢に移封したのですが、ここは、石高が少なく120万石から30万石と元の1/4ほど、なのに家臣はそのまま・・、代が変わるにつれ、収入より支出が多いという財政破綻寸前となった藩でした。伝統があるばかりに、変化に対応できなかったのです。

 

そんな時に家督を継いだのが、鷹山でした。

 

現状分析し問題点を洗い出した結果、まず必要なのは、 「財政再建」「教育」だと考えました。

 

一時的に給与を減らす、人件費を減らす、改革に反発するものを説得する、自らも実践し、財政再建しました。

 

新たな収入を増やすために、産業として紅花を栽培、紅花油を精製・販売し、新たな産業を生み出しました。(現在も、紅花は山形県の県花となっています)。

 

また、興譲館(こうじょうかん)という学校を設立し、ここには、上士だけでなく、才能があれば誰でも入学することができました。これらは、家臣が公務員、藩が地方自治体、に例えると良く分かります。

 

そして、支出を減らし、収入を増やすことは、我々に当てはまります。

 

「我慢」はずっとは続きませんが、「将来、こうしたい、こんな世の中にしたい」との「未来ビジョン」があれば、その過程とするならば、「辛抱」できます。目的を持って行動した結果、素晴らしいものとなったのではないでしょうか。

 

『なせばなる なさねばならぬ なにごとも ならぬはひとの なさぬなりけり』 

 

皆さんも一度は耳にした事があると思います。この意味は、漢字を当てはめると良く分かります。

 

『為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり』

 

一生懸命に努力してもできないこともあります。でも、『為せば成る』の精神でやってみることが大切なのではないでしょうか。ほとんどの失敗は「いい経験」にできるでしょう。いちばんの失敗は何もしないことかもしれません。

 

財政を建て直し、準備の結果、「天明の大飢饉」では一人の餓死者も出さず、さらに、他の藩に物資を送り支援した、この鷹山の言葉をご紹介させていただきました。

 

山形県米沢市にある「上杉神社」には、明治9年、上杉謙信公、上杉鷹山公を祭神として、米沢城本丸跡に建立されました。私の住む福島市から車で40分ほどの距離です。お越しの際は是非お寄りください。

 

http://www.yonezawa-kankou-navi.com/historic/uesugijinja.html





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